元気に暮らしているなら、それでいい? ―― それでも「調べる理由」とは

  • 2026.01.05
こんにちは。渡辺です。 診察の場で、私はよくこんな言葉に出会います。
「もう高齢ですし、ふだんの生活では特に困っていません」
「それなりに、機嫌よく暮らしています。それでいいのではないでしょうか」私は、この考え方はとても自然で、大切なものだと思っています。そこには、ご本人やご家族が、今の暮らしを大切にしてきた実感があります。医療の側が、そうした価値観を軽んじてよい理由はありません。実際、現在の弁膜症の診療ガイドラインでも、症状のない方に外科的治療を一律に勧めることはしていません。治療の目...

心臓弁膜症は「症状」で始まらない~私が何度も見てきた見逃し

  • 2025.12.26
こんにちは 渡辺弘之です。
弁膜症という言葉を聞いたとき、多くの方がまず思い浮かべるのは「息切れが出る病気なのだろうか」「症状が出たら気づけるのだろうか」というイメージではないでしょうか。病名を耳にしただけで、不安になるのはとても自然なことです。けれど、私がこれまで数多くの弁膜症の方を診てきて、はっきりと言えることがあります。それは、弁膜症は症状から始まらないことがあるという事実です。心臓の役割そもそも心臓は、体の中で血液を全身に送り出すポンプの役割を担っています。左心室から全身に、右心室から...

10分800メートルのススメ~Dr.渡辺のすすめる歩き方

  • 2025.12.23
散歩は大切な健康習慣です。そのうえで、「速めのウォーキング」(Brisk Walking)で高血圧 脂質異常症 糖尿病 改善や動脈硬化の予防につなげませんか。目安は10分で700〜900m進む速さ。今の生活を大きく変えなくても、1日10分から無理なく始められます。はじめに「健康のために運動を」と言われると、多くの方が身構えてしまいます。走る、鍛える、続ける。そんなイメージが先に立ち、「自分には難しそうだ」と感じてしまうのです。診察室でも、「運動はほとんどしていません」「何から始めたらいいか分か...

最近すぐに疲れやすい…本当に年のせいですか?~循環器疾患のサインかもしれません

  • 2025.12.22
「昔に比べて疲れやすくなった」「すぐ横になりたくなる」50代を超えると、ときどき感じる変化です。たしかに、体力や筋力の低下は避けられません。でも、その疲れの中に心臓からのサインが紛れ込んでいることがあります。ここでは、「年のせい」だけでは片付けたくない、心臓由来のだるさ・疲れやすさについてお話します。 年齢による疲れやすさと、心臓からくる疲れの違い、この見分けが一番難しいようです。とても似ているからです。高齢化とともに筋力が低下していきます。例えば階段昇降で脚の疲れはないのに息切...

実家に帰って気付く、親の「心不全サイン」~当クリニックでよくみる循環器疾患

  • 2025.12.22
年末年始は、久しぶりに実家に帰省する方も多いと思います。ご両親にあったり近所のおっちゃんやおばちゃんに久しぶりに会ったり。心も体もほかほかする機会ですね!さて私達が子供の頃、ご両親は言葉が話せないあなたを見ていろいろ心配していたはず。今度はあなたが、親御さんの心不全サインに気付く番です。これも親孝行かなと思います。 久々に会った親御さんを見て、 • 「前より歩くのが遅くなったな」 • 「なんだか息が上がっている」 • 「足がむくんでいる気がする」 と、ふとした変...
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