最近すぐ疲れる…それ、本当に年のせい?心臓からくるだるさのサイン

  • 2025.12.22

「昔に比べて疲れやすくなった」「すぐ横になりたくなる」50代を超えると、ときどき感じる変化です。たしかに、体力や筋力の低下は避けられません。でも、その疲れの中に心臓からのサインが紛れ込んでいることがあります。ここでは、「年のせい」だけでは片付けたくない、心臓由来のだるさ・疲れやすさについてお話します。

年齢による疲れやすさと、心臓からくる疲れの違い、この見分けが一番難しいようです。とても似ているからです。高齢化とともに筋力が低下していきます。例えば階段昇降で脚の疲れはないのに息切れだけするようなとき、それは心機能が筋力低下を追い越してしまったサインかもしれません。調べて初めて分かることは少なくありません。

「年のせいで片付けないでほしい」チェックポイント

次のうち、いくつ当てはまるか振り返ってみてください。

• 階段1階分で立ち止まる

• 歩いているとよく抜かれる

• 家事や仕事でソファに倒れ込むように休む

• 体重が2〜3kg増えて脚がむくむ

• 横になると息苦しく、枕を高くしないと眠れない

2〜3個当てはまる場合、「生活習慣+年齢+心臓」すべてが関係している可能性があります。 心不全になる前に、予防のために、一度循環器内科で相談してみてもよいタイミングです。

特に気をつけたい病気

• 高血圧・糖尿病・脂質異常症(コレステロール・中性脂肪が高い)

• 喫煙歴が長い

• 肥満・メタボ気味

• 家族に心筋梗塞・心不全・突然死の方がいる

こうした背景がある方は、残念ですが心臓病の土台がすでにできています。「もちろん年のせいもあるけれど、それだけでは説明できない疲れ」が隠れているかもしれません。

心臓の状態は“見える化”できる

ありがたいことに、今は心臓の状態を詳しく調べる検査がそろっています。

• 心電図:脈の乱れや負担のかかり具合をチェック

• 心エコー図検査:心臓の大きさ・動き・弁の状態を詳しく評価

• 必要に応じて血液検査:心不全の程度などを確認

当院では、こうした検査を組み合わせて、「どこまでが年のせいで、どこからが病気か」を一緒に考えていきます。

弱音を聞きます!

中年以降になると、多くの方が仕事や家庭で一番忙しい時期を迎えます。「これくらいで弱音を吐いていられない」と、ついつい無理を重ねがちです。でも、長年働き続けてくれた心臓も、少しずつ疲れてくることがあります。そのサインを“単なる歳のせい”として見過ごさず、一度、専門家と一緒に状態を確認してみることが、これからの10年・20年を元気に過ごすための投資になります。弱音、吐いていいんです!

人形町でも南行徳でも、「最近の疲れやすさ」を相談できます

当院では、 人形町エリアと南行徳エリアの両方で循環器内科の診療を行っています。

• 平日は職場近くの人形町で

• 週末やご家族と一緒のときは南行徳で

といった形で、通いやすい場所・時間帯に合わせて受診先を選んでいただけます。

「とにかくしんどい」「最近の疲れ方が気になる」といったご相談も歓迎です。 検査をして「問題なし」なら、それも安心材料。 もし少し心臓に負担がかかっているようなら、無理のないペースで整えていきましょう。

人形町でも南行徳でも、気になったタイミングが、相談してみる良いきっかけです。 どうぞ肩の力を抜いて、まずは一度ご相談ください

文責:渡辺 弘之

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