熱中症かな?と思ったら ~必要な4つのステップ~

  • 2026.07.24

こんにちは、東京心臓血管内科クリニック 南行徳本院看護師の郷田です。
連日厳しい暑さが続いていますが、みなさん体調はお変わりありませんか?
こんな季節は特に熱中症に注意が必要です。


私たちの身体は、熱くなると汗をかいたり、皮膚の血管を広げたりして体の熱を外に逃がすことで体温を一定に保っています。

しかし、暑い環境や湿度が高い環境にいると体の熱をうまく逃がせなくなることがあります。すると、体温を調節する機能がうまく働かなくなり体に熱がこもって体温が上昇し、さまざまな症状を引き起こし致命的になることもあります。これが熱中症です。

こんな症状は熱中症の初期症状かもしれません。

・めまい、立ちくらみ
・大量の汗
・頭痛、吐き気
・体がだるい
・筋肉痛・こむら返り 

熱中症は、重症度によって必要な対応が変わります。


その他、服を脱がせ霧吹きで皮膚に水をかけながら、扇風機やうちわで強い風を当て続けるといった方法もあります。

本図はAIを用いて作成しました
監修:渡辺弘之 東京心臓血管内科クリニック南行徳本院院長

  

意識がはっきりしていて自分で水分を飲める場合は、水や経口補水液などで水分を補給しましょう。大量に汗をかいた場合には、適度な塩分補給も大切です。

良かれと思ってやったことが逆効果になることもあります。以下の2点は避けてください。
・無理に水を飲ませない
意識がないときに無理に水を飲ませると、誤嚥(気道に水が入ること)を引き起こし、窒息するリスクがあります。

・解熱剤は使用しない
熱中症による高体温に対して、風邪などで使う一般的な解熱剤は全く効果がありません。それだけではなく、すでに負担がかかっている身体にさらにダメージを与えることもあります。

心不全や高血圧、不整脈などで治療を受けている方は、暑さによる脱水の影響を受けやすい一方で、水分の摂り方には注意が必要な場合があります。

特に心不全の患者さんでは、病状によって水分量の調整が必要になることがあり、1日に飲む水分量の目安や塩分制限について医師から指示を受けている方や余分な水分を体の外へ出すための利尿薬を服用している方も少なくありません。
そのため、熱中症対策だからといって自己判断で大量の水分を飲んだり、逆に水分を極端に控えたり、服用中のお薬を中止したりすることは避けてください。

心臓や腎臓の病気で水分量やお薬について医師から指示を受けている方は、普段の指示を優先し、体調に変化があった場合は早めに医療機関へ相談しましょう。

糖尿病がある方や慢性腎臓病患者さんは体温調節がうまくできず、水分や塩分のバランスが崩れやすいため、注意が必要です。
さらに乳幼児や高齢の方は暑さに対応が困難です。ご家族や周囲の方も、室温や水分摂取の状況に気を配りましょう。

熱中症は、症状が軽いうちに体を冷やすことで、重症化を防げる可能性があります。

繰り返しになりますが、熱中症は暑い環境が原因で発症し、屋外だけでなく室内でも、さらに水分を摂っていても発症します。高温多湿の環境はなるべく避け、部屋のエアコンを適切に使用し、のどが渇いていなくてもこまめに水分をとることが大切です。

暑い季節を元気に過ごすためにも、日頃から室温管理を心がけ、体調の小さな変化にも目を向けていきましょう。


この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。症状や受診の必要性は個人差があるため、詳しくは医師にご相談ください。
執筆:東京心臓血管・内科クリニック 看護師/監修:渡辺弘之 南行徳院長(超音波専門医)

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